情報処理サービス業 - 統合業務管理
開発の背景
中小企業向けの情報処理サービス業を営むC社では、ルーチン化された業務の進捗状況の管理を、顧客情報と連動させて行うことが課題でした。それまで各種の情報がエクセルの表で管理されていたため、顧客情報の変更などをリアルタイムに業務に反映させることができずに、手作業で行っていましたが、顧客数の増大やサービス品目の増大とともに、一箇所の情報変更に連動して行うべき情報の更新漏れなどのミスが目立つようになり、管理コストの低減と合わせ、対策が急務となっていました。
そのため、FlexCoreを基盤にした管理システムを導入し、情報をすべて一元管理することが決まりました。
そのため、FlexCoreを基盤にした管理システムを導入し、情報をすべて一元管理することが決まりました。
システム概要
FlexCoreを用いて、顧客情報、契約情報などをすべて一元管理し、さらに、ある箇所にデータが追加・変更されたときに連動して追加や変更が必要な箇所(例:新しく顧客情報が追加されたときに、遂行すべき業務プロセスのリストに当該顧客向けの作業が追加される等)については個別にデータ連動のロジックを組み込んであります。
管理範囲: 顧客、契約、サービス、業務プロセス等
管理範囲: 顧客、契約、サービス、業務プロセス等
特徴
プログラム内での分岐処理を最小限にするため、顧客情報のテーブルに詳細な情報を格納するように設計しました。例えば、取引開始時期によって異なる料金表のうちどれがその顧客に適用されるかという情報も顧客情報のテーブルに格納されています。このため、料金体系の異なる顧客の請求金額計算も、プログラム内での分岐ではなく、テーブル同士を連結して計算するだけの通常処理で処理が行えます。
通常、統合業務管理というと、その会社独自の業務フローに対応するため、ほとんどの機能を独自に開発する必要がありますが、こうしたデータベース設計のテクニックを駆使したことに加え、FlexCoreにはデータ連動ロジックを組み込む箇所が予め用意されているため、この機能を活用することで、独自にプログラミングする箇所は最小限ですみました。
通常、統合業務管理というと、その会社独自の業務フローに対応するため、ほとんどの機能を独自に開発する必要がありますが、こうしたデータベース設計のテクニックを駆使したことに加え、FlexCoreにはデータ連動ロジックを組み込む箇所が予め用意されているため、この機能を活用することで、独自にプログラミングする箇所は最小限ですみました。
導入の効果
顧客情報の管理とその共有が実現できたため、情報更新漏れによるミスが減少し、管理担当者の負荷も激減しました。また、特定の担当者に確認しなくても業務の進捗状況が把握できるようになったため、顧客対応のスピードも向上しました。
次フェーズの開発
顧客管理と業務プロセス管理が一元化されたため、次のフェーズとして、請求・入金管理の機能を追加するための開発を行っています。また、業務をさらに細分化し、個別の業務をこのシステム上で行う(例:受領物の不足チェック、納品書の発行等)ための機能を随時追加しています。
業種 | 情報処理サービス業 |
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機能概要 | 統合業務管理 |
プラットフォーム | LAN上のWindowsサーバー + Apache + PHP + MySQL |
構成 | 管理画面 |
工数 | 3人月 |