ポイントカードシステムを運営するE社では、本来他業種向けに開発されたメインフレームベースのシステムを転用して利用していました。この旧システムの課題は、システムの機能が不足していて細かいところまで会員対応が行き届かないことと、保守コストの高さでした。
E社から、ホームページの制作委託先を通じて、当社に相談いただき、開発可能な機能や開発コスト・保守コストを検討した結果、FlexCoreを用いたWebベースのシステムに全面的に移管することになりました。

会員（ポイントカードの保持者）向け、加盟店向け（カウンター及び管理者の2種類）、運営本部向けの計4系統の画面を、FlexCoreを用いて、同時に立ち上げました。もちろん、データは一つのデータベースで一元管理しています。
管理範囲： 加盟店、会員、利用実績、予約、請求等
また、加盟店のカウンター用のハードウェアには、タッチパネルを用いた特殊なPCとカードリーダー・サーマルプリンターを採用し、カウンター担当者が簡単に操作を行えるようになっています。

合計で約260画面ほどある大規模なシステムですが、FlexCoreの管理機能でほとんどの画面は共通のロジックを使用しているため、開発工数を大きく抑えることができました。画面数が多いと、仕様の打ち合わせ中に、以前打ち合わせた内容との矛盾点なども出やすいものですが、そういった矛盾点が出たときの仕様の調整を非常に簡単に行うことができました。

運用開始後に、経営方針の大きな転換があり、内部の料金計算ロジックなどが大幅に変更されましたが、その変更への対応も非常に安価かつ短期間で行うことができました。
また、会員向け画面と一般向け画面用に携帯サイトを開発し、立ち上げました。
現在も、営業上の施策変更に伴う画面の改変や、新しい集計レポートの作成など、継続的に追加開発を行っています。

旧システムではできなかった事業展開上の積極策が可能になり、加盟店、会員数ともに大幅に増加しました。

＜システム概要＞

業種	ポイントカードの運営
機能概要	ポイントカードの管理
プラットフォーム	インターネット上のLinuxサーバー + Apache + PHP + MySQL
構成	管理画面（管理画面4種） + 一般用画面
工数	20人月